4月某日、秋田県南秋田郡五城目町にある「湯の越温泉」に初めて行ってきました。

国道から外れた山村の一画にある雰囲気のある温泉施設です。

9時から19時まで営業(火曜日定休日)、大人500円、ボディーソープ、リンスインシャンプー設置。椅子2脚。水風呂1人用、サウナ室5人用。
と、まずは湯の越温泉の基本情報を列挙しておく。そしてこの温泉の最大にして最高のポイントはなんといっても硫黄泉ということです。

この硫黄の匂いを嗅いだだけで、レジャー感覚の他の温泉施設とはまったく別物なんだと即座に思い知る。「温泉はこうじゃなきゃ!」とまで思ってしまうほどの本物感があります。

地元に300年も親しまれた温泉にしては、建物自体は外装も内装もとても新しく感じます。というのも2020年に一度閉鎖された湯の越温泉、それを現役大学生を中心とする合同会社の主導のもとに2022年に営業再開された際にリフォームしたためらしいです。

券売機で入浴券を買うシステムは、意外と多くの日帰り温泉施設で見受けられますね。
今回は情報誌「あきた日帰り温泉」の特典で入浴料無料でした。従業員さんに見せると「済」のスタンプが押されます。


入口付近の休憩スペースには木製のテーブルや丸太椅子が置かれており、暖かみがある雰囲気です。館内はきれいに清掃されており好印象です。
唯一の残念なポイントは、「この先、子供部屋か?」と思うような風呂入口です。(笑)
風情のある温泉に似つかわしくないですね。

さて浴室に入ると硫黄の匂いが鼻をつきます。硫黄臭って卵の腐った臭いと表現されますが、卵の腐った臭いを嗅いだことない人のほうが多い気がします。
日曜日ということもあり、ぼくがいた一時間ほど、浴室には常に10数人のお客さんがいました。湯の越温泉では浴槽からお湯が常に溢れだしていたので、これが源泉掛け流しなんでしょうね。豊富な湯量じゃないとできないようです。他の多くの温泉では湯口からお湯が出ているにも関わらず、お湯が溢れないお風呂ですよね。これはお湯を循環、ろ過しているからです。
洗い場で体を洗い、白みがかった湯船に浸かります。
体に沁みる気持ちよさ!源泉掛け流しの硫黄泉は違うぜ!
サウナ室は5人入ればいっぱいという狭さですが、秋田県では珍しいロウリュウサウナが設置されていました。この日はサウナストーブが故障から再始動したばかりということで、試運転のためにドライサウナとしての利用に制限されていましたが、それでも発汗作用はバッチリでした。
水風呂は1人用。山水を使用しているとのことです。ととのい椅子は水風呂の横に2つだけですが、浴槽のへりに寝そべって休んでいる人がいたり、皆さん自由に風呂を堪能しているようでした。


無料で使えるお休み処は、純和風の造りでゆっくりくつろげます。
サウナはもちろん、純粋に温泉を楽しむだけでも満足できる場所でした。源泉掛け流しってスゴい。温泉の効能の知識に関してまだまだ未熟なぼくですが、体が温まるのが良く分かるし、なんかものすごく肩こり腰痛やあらゆる万病に効きそうです。あー、いい湯だった!
- サウナ室 ☆☆☆☆
- 水風呂 ☆☆
- 露天 無し
- 椅子 ☆☆
- 温泉 ☆☆☆☆☆
- 施設 ☆☆☆
- 景色 ☆☆
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